痔ろう物語 過酷な旅

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過酷な旅

6月〜 

職場復帰して1ケ月。手術の傷口はまだ閉じきってはいないが、かなり普通の生活ができるようになってきた。軽くお酒にトライしたり、電車の座席に座って見たりと色々試してみた。そんな頃、仕事が強烈な繁忙期に突入した。

まずは、1週間の国内出張に行った。そしてその宿泊ホテルには、予想通りというか、ウォシュレットがなかったのだ。こんなこともあろうかと思い、携帯用ウォシュレットを持っていって本当によかった。これがなければどうにもならなかっただろう。それはさておき、出張中は深夜まで働きつづけるか、飲み会のホスト役として飲み続けるかのどちらかで明らかに痔につらくあたっていた。

その翌週に恐れていたことが...。海外出張にいかざるを得なくなってしまったのだ。場所はロサンゼルス、片道10時間以上のフライトだ。出張先にウォシュレットがないのはもちろんだが、問題は飛行機の中で座り続けなければならないことと、現地で車を運転しつづけなければならないことだ。どちらもあまりにもタフだった。そして、ついにホテルで用をたした時に、便器を血で染めてしまったのである。

飛行機や車の件はどうしようもないので、夜シャワーを浴びるときにシャワーをお尻にある程度長時間あてることにした。それぐらいしか取りうる対策はないのだ。この対策にはそれなりの効果があったと思うが、日本国内で生活しているのとは、清潔性においても、ケアのやりやすさにおいてもレベルに違いがありすぎる。

その後10月までに、都合5回の海外出張をすることになったが、そういう仕事なので仕方がない。そして、お尻対策も、出張連発という環境の中でだましだましやっていくしかないのである。


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